花粉症

花粉症の症状について

花粉症 hayfever 　漢方薬　食材　花粉症は身体に侵入した花粉を身体が異物だと反応して体外へ排出しようとする反応（アレルギー反応）が起きて、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみやのどの痛みとなって現れる疾患のことを言う。最近では、春のスギ花粉以外にも、秋のブタクサやヨモギといった様々なアレルゲンがあるために、年間を通してこのような不快な症状に悩まされる人も少なくありません。

漢方を使った対処法

鼻水、鼻づまりには身体に余分な水分が溜まり、水の巡りが悪いため「去湿」作用の強い小青竜湯を用いる。また、甘味料などの摂り過ぎにより水滞と冷えを伴うため、当帰芍薬散の白朮・茯苓・沢瀉の利尿作用により、体内の過剰な水分を排出し、当帰・川芎で血行促進し身体を温める。

代表的な漢方薬漢方の基本

小青竜湯しょうせいりゅうとう	実証と虚証の中間のタイプ。冷えがあり、水毒の人。
葛根湯加川芎辛湯かっこんとうかせんきゅうしんとう	熱症・実証タイプ。川芎で頭痛を止めて、辛夷で鼻閉をとる。
麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう	高齢者・体力のない人。冷えが特に強く、悪寒、微熱、全身倦怠感などに。
苓甘姜味辛夏仁湯りょうかんきょうみしんげにんとう	胃腸が弱い人。比較的虚証傾向。冷え性で、水様な鼻水、くしゃみ、咳。
麻杏甘石湯まおうかんせきとう	比較的体力があり、気管支を広げ呼吸を楽に。
荊芥連翹湯けいがいれんぎょうとう	体格は比較的よい方で、慢性化した熱の鼻炎に。