何気ない症状、実はお薬の副作用だとしたら…。今回は、腎障害を引き起こす恐れがある薬のお話です。
腎臓の主な働きは、血液の中の老廃物を濾過し、体に必要の無い物をおしっことして排出します。腎臓の機能の最小単位はネフロンと呼ばれるもので、片方の腎臓のに約100万個あります。お薬の副作用で障害を起こしてしまった場合、特徴的な症状が出てきます。放っておくと重大な病気に発展しますので注意が必要です。
むくみには様々なむくみ方があります。これらのむくみの例は、腎機能障害だけでなく心臓など様々な病気からも起こります。
むくみ(浮腫)の種類 | 具体的な症状 |
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全身のむくみ | ベルトがきつい 体重が増える |
抹消のむくみ | 顔がむくむ 足がむくむ 靴が小さくなる |
肺水腫 心不全 |
呼吸が苦しく、横になってられない 咳こむ・呼吸困難 |
胃腸の浮腫 | 吐きそう・気持ちが悪い 食欲がない 下痢・腹痛 |
尿毒症の症状 | 頭痛 |
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眠気 昏睡 意識障害 |
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痙攣 | |
出血傾向(あざ等) | |
心不全(心臓の働きが低下して、全身に血流を送り切れていない状態) |
お薬の副作用として腎障害を引き起こしやすいお薬を紹介します。これは使用したからかなるというものではありません。自己判断でお薬の中止は決してしないように。もし気になるむくみや症状があるときには、かかりつけ薬剤師、かかりつけ医に必ず相談しましょう。
腎障害の副作用に注意が必要な薬剤 | 痛み止め・解熱鎮痛剤(NSAIDs) |
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抗生物質 | |
降圧剤 | |
抗リウマチ薬 | |
抗がん剤 | |
造影剤 | |
免疫抑制剤 | |
その他:シメチジン、インターフェロン、リチウム |
※医薬品の種類によっても、副作用の発現の違いがあります。
もしも、頭痛薬などの薬の副作用で腎障害が起こった場合は、早期に中止すれば腎機能は回復します。その他の薬剤の場合は、腎毒性、アレルギー性によるもなどで治療は変わってきます。
普段から、体調の事を相談できるかかりつけ薬剤師を持つことは大切です。
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