ベニバナの歴史は古く、紀元前のエジプトや地中海沿岸で栽培され、薬用植物等として世界的に愛されてきました。日本へは、3世紀末、シルクロードを経て渡って来たとされています。ベニバナには、冷え性・血行を改善する働きや女性ホルモンのバランスを調整する働きがあり、紅花(こうか)とも呼ばれ漢方薬に用いられています。
このベニバナに含まれる働きのひみつとは…。
成分の研究が進み、次の様な作用が期待されています。
主要な生産国は中国(四川省等)ですが、日本産、特に山形県最上川流域(白鷹町、高瀬地区)で栽培される最上紅花は、江戸時代から大変重宝され、今も高品質として評価・注目されています。
生薬(植物由来等自然力)のはたらき | |
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紅花こうか 別名べにばな |
キク科(Carthami) ベニバナ(Carthamus tinctorius Linne)の管状花をそのまま、または黄色色素の大部分を除き、圧搾して板状にしたもの。①駆お血作用 血流の滞りや血流不全を改善し、婦人科系の働きを整え、生理不順・生理痛を始めとした血流不全疾患に用いられます。②鎮痛作用 関節痛・腹痛・生理痛など各種痛みの疾患に用いられる。また、緊張を緩和する働きも有します。紅花こうか抽出液の薬理作用として、血小板凝集抑制(アデノシン作用)、血管拡張、動脈血流量増加、マクロファージ活性化が認められています。 |