糖尿病と糖尿病予備群は合わせて、約2050万人国民の5人に1人が該当
その中でも「糖尿病が強く疑われる人」は950万人と過去最多と、厚生労働省の推計(2012年)を発表しています。
2型糖尿病にどうしてなるのか?
食べ物から得たエネルギーによりできた糖は、膵臓から分泌される「インスリン」ホルモンによって筋肉や肝臓、脂肪に取り込まれ、エネルーギーとして使われます。2型糖尿病は、食べ過ぎや運動不足に加え、インシュリンが働きにくかったり、分泌が少なくなったりして、血液中の糖分が多い状態が続いている状態です。
糖尿病になると喉が渇き、水分を多く摂ったりとよく聞きます。
血糖が高い状態をそのまま放置していると、三大合併症として網膜症、腎症、末梢神経障害を引き起こしたり、大きな血管では、脳血管疾患、心臓病、閉塞性動脈硬化症といった動脈硬化性の疾患を引き起こし危険です。特定健診、定期検診を受け早期のうちに治療を行いましょう。
植物名 | 生薬名 | 効能・特徴 |
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クワ | 桑白皮 そうはくひ(根) |
血糖降下作用、血糖降下作用。漢方処方に配合(清肺湯など)。 |
アカヤジオウ | 地黄 じおう(根) |
血糖降下作用、増血作用。血行障害、出血、閉経などの血の道症、糖尿病、老人性腰痛、白内障、インポテンツに用いられる。漢方処方配合。 |
イチイ | 一位葉 いちいよう(葉) |
利尿、通経薬。糖尿病。 |
エビスグサ | 決明子 ケツメイシ(種子) |
糖尿病、便秘、慢性胃腸炎、消化不良、胃拡張、胃下垂、胃酸過多、胃アトニー、口内炎、黄疸、蕁麻疹、腎臓病、腎盂炎、脚気、膀胱カタル、婦人病、肝臓病、神経痛、眼病など薬効は広い。「神農本草経しんのうほうんぞうきょう」に収載。慢性の胃腸病で、便秘がちの人は、エビスグサ20〜25gを水600mlに入れ煎じると良いでしょう。 |
カキドウシ | 連銭草 れんせんそう(全草) |
利尿、消炎薬として胆道結石、腎臓結石、膀胱結石、黄疸に用いる。血糖降下作用はタラノキ皮より強く糖尿病に使用される。 |
クコ | 枸杞葉くこよ(葉) 枸杞子くこし(果実) 地骨皮じこつぴ(根) |
クコの葉(5〜10g煎じ)高血圧に、ベタイン、ルチン、ビタミンCが豊富に含まれる。 枸杞子(実)は、肝腎にいいとされ、肝臓に脂肪が溜まるのを防ぐとせれている。ホルモン分泌を盛んにすることから、老人病予防に愛用されることも。 地骨皮(根)は、漢方処方に配合。血糖降下、血圧降下、解熱、痰きり、咳止めに使用される。 |
クズ | 葛根 かっこん(根) |
解熱、鎮痙、血糖降下、女性ホルモン用作用。 |
ジャノヒゲ | 麦門冬 ばくもんどう(根) |
サポニン、多糖類が多く含まれいて、滋養、強壮、咳止め、痰きり、解熱、利尿、催乳、糖尿病、心臓病、リュウマチに用いられる。 |
タラノキ | たらこんぴ | 幹の皮より、根の皮が良いとされ、健胃、整腸、強壮によく、胃がんや糖尿病にも使用。タラコンピ10〜20g(1日量)を500mlの水に煎じ3回に分けて服用。糖尿病にはタラコンピ5g、連銭草5g枇杷葉を500mlの水に煎じ1日3回程分けて服用するのもよく知られている。 |
トウモロコシ | 南蛮毛 なんばんもう(花柱) |
利尿、腎機能改善、むくみ、黄疸、肝炎、胆のう炎、糖尿病。 利尿作用、血圧降下作用、血糖降下作用(特に発酵させたも)がある。1日量は5〜10gを500mlの水で煎じる。 |
フジバカマ | 蘭草 らんそう(全草) |
利尿、通経、黄疸にいい。糖尿病予防には、蘭草5g+連銭草(カキドオシ)5g+枇杷葉5g+タラコンピ5gを500mlで煎じるのもいい。 |
八味丸地黄丸 | はちみじおうがん | 糖尿病でよく頻用される処方。口渇、多尿、倦怠感、腰痛などがあり人。高血圧や耳鳴りが合併した人にもよい。 |
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大柴胡湯 | たいさいことう | 糖尿病でも比較的初期で体力がある人。胸のつかえた感じがある人。 |
滋陰降下湯 | じいんこうかとう | 皮膚の乾燥があり、動悸、息切れ口渇がある人。 |
白虎加人参湯 | びゃっこかにんじんとう | 糖尿病でも比較的初期で体力がある人。血色もよく口渇、多尿がある人。 |
防風通聖散 | ぼうふうつうしょうさん | 糖尿病で便秘がち、腹部の膨満がある人。 |
清心蓮子飮 | せいしんれんしいん | 本来は、無禁性膀胱炎などの頻尿に用いられるが、糖尿病の血糖改善の報告がある。 |